×

ニュース

上関原発計画 中止訴え 地元団体が規制委に

 中国電力上関原子力発電所(山口県上関町)の建設計画に反対する「原発に反対する上関町民の会」など地元団体が3日、東京・永田町の参議院議員会館で集会を開き、原子力規制委員会に計画の中止などを要請した。

 町民の会、長島の自然を守る会、県原水禁の関係者たち約50人が参加。2009年に国に提出された上関原発の原子炉設置許可申請について、規制委が中電に取り下げを勧告するよう求めた。

 県原水禁の岡本博之議長から要請書を受け取った原子力規制庁の今里和之安全規制管理官は「法律上、一度受理された申請の取り下げを求める権限がない」と回答。7月に施行する新規制基準に基づき「追加の説明や資料を求め、厳格に安全を審査する」と説明した。

 長島の自然を守る会は、中電に予定地などでの環境影響評価をやり直させることなどを求める要望書も環境省に提出した。(山本洋子)

(2013年6月4日朝刊掲載)

年別アーカイブ