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SDGsと軍縮 8・6に考える 広島でイベント 参加者募集 国連事務次長と英語で対話

 被爆75年と国連創設75年に合わせて、国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長と市民代表が英語で対話をするイベントが8月6日午後1時半から、広島市中区大手町の複合ビル「おりづるタワー」である。主催する広島県が、市民代表10人程度を17日まで、オンラインの聴講者を8月3日まで、それぞれ募っている。

 対話のテーマは、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)を踏まえて、「SDGsの実現のために軍縮はどう貢献できるか」に設定した。世界で軍拡競争が加速し、軍事費が増えているとされる中、軍縮を進めることが健康や福祉、教育の充実などに振り向ける財源の確保につながる点などを考えるという。

 市民代表は、国内在住であれば年齢や国籍は問わない。テーマに関する提案を英語で1500単語程度にまとめ、県の「国際平和拠点ひろしま」サイトなどで申し込む。県は書類審査や英語面接で参加者を決め、広島への交通費や宿泊費などを負担する。聴講者もサイトで募っており、同時通訳が付く。

 対話の成果は、国連のグテレス事務総長が9月に国連の会議で示す構想に反映されるという。県平和推進プロジェクト・チームは「世界で披露されるようなアイデアが、広島から生まれてほしい」と期待する。同チーム☎082(513)2366=平日のみ。(宮野史康)

(2020年7月15日朝刊掲載)

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