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米側に情報公開要請を 山口・広島両県へ住民団体

 米軍岩国基地(岩国市)で新型コロナウイルスの感染が確認されたのを受け、山口、広島の住民団体が14日、両県庁を訪れ、米側に抗議し情報公開をさせるよう求めた。

 山口県岩国基地対策室には基地の機能強化に反対する岩国市の「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」の2人が訪問。基地関係者3人がPCR検査の判定を待たず羽田空港を離れたことについて、久米慶典顧問は「あってはならないことだ」と批判。米側に経緯の説明を求めるよう訴えた。

 基地海兵隊所属機の墜落事故の報告書が未熟な操縦士が多く配備されていると指摘していることには、村岡嗣政知事が米軍に抗議し、改善に向けたプロセスを説明させるよう訴えた。

 広島県国際課を訪れたのは廿日市市の「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会」の5人。基地側に感染者の隔離や情報開示を徹底させるよう求める湯崎英彦知事宛ての文書を提出した。坂本千尋共同代表は「基地間の移動もあり、どこから感染が広がるか分からない。情報はすぐに公表してほしい」と求めた。(門脇正樹、畑山尚史)

(2020年7月15日朝刊掲載)

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