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イラン人教諭 平和教育学ぶ 広島市役所を訪問

 イラン人教諭たち4人が3日、広島市役所で被爆地の平和教育について学んだ。イランの毒ガス被害者を支援する東区のNPO法人「モーストの会」の招きで広島を訪れた。

 市教委の平和教育の担当者2人が、被爆者の高齢化で体験が風化する懸念などを説明。本年度から小中高で始めた、命の尊さからヒロシマの役割までを学ぶ教材「ひろしま平和ノート」を紹介した。

 イラン側は、劇や歌を通した取り組みを説明した。幼稚園の園長アリーンファルド・マハナーズさん(56)は「被爆に加え、世界の核兵器の現状なども学ぶ教育内容を参考にしたい」と話していた。

 一行は、広島の被爆の惨状を伝える写真などが展示されている首都テヘランの平和博物館で、平和教育を学んだ経験がある。同会に協力を要請し、初の広島訪問が実現した。

 5月31日に来日。6月1日に原爆資料館(中区)を見学した。6日まで滞在し、本川小(同)なども訪れる。(新山京子)

(2013年6月4日朝刊掲載)

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