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原爆と戦争 岩国で考える 写真や手記 パネル90枚

 第2次世界大戦の岩国空襲や原爆被害などを伝える「原爆と戦争展」が、岩国市南岩国町の市中央図書館1階展示スペースで開かれている。市民団体「岩国クスの会」の主催で、26日まで。(鐘尾佳子)

 岩国をはじめ県内、全国各地の空襲や、被爆直後の広島と長崎の写真、手記などを載せたパネル90枚が並ぶ。1945年3月から8月にかけて計千人を超す死者が出た岩国空襲のコーナーでは、地面が穴だらけになった岩国駅周辺や炎上する陸軍燃料廠(しょう)の空撮写真、黒島などで爆撃を受けた市民の証言をまとめた。岩国市内の慰霊碑も写真付きで紹介している。

 餓死や戦病死が相次いだ中国や南方戦線、沖縄戦についても展示している。同会の落合紀久子事務局長(72)は「体験者や遺族が少なくなっていく中、戦時下の真実を伝えていきたい」と話す。

 入場無料。23、24日は休館。25日は午前9時半~午後5時。26日は午前9時半~午後3時。

(2020年7月23日朝刊掲載)

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