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新庄中で被爆体験語る 北広島 県被団協の箕牧さん

 県被団協(坪井直理事長)の箕牧智之理事長代行(78)=北広島町吉木=が29日、被爆体験や核兵器廃絶への思いを北広島町の新庄中で講演した。

 2年生34人を前に箕牧さんはまず、3歳だった1945年8月6日、飯室村(現広島市安佐北区)で見た光景を語った。「ピカッという光、午後には家の前を被爆した人が歩いていた光景を覚えている」と振り返り、父を捜しに母親と入市して被爆したと話した。

 被爆者の証言を基にした絵や写真を示し、核兵器廃絶に向けた自身の国内外での活動の様子も紹介。「若い人にも、原爆や核兵器の恐ろしさを知ってほしい」と呼び掛けた。

 2年生は毎年7月、平和学習の一環で平和記念公園(広島市中区)を訪れる。今年は新型コロナウイルスの影響で秋に延期したため、箕牧さんに講演を依頼した。

 頼政大夢さん(13)は「多くの命を奪い、街を壊した原爆の悲惨さを感じた。忘れず、繰り返さないためにも事実を知り伝えることが大切だと思う」と話していた。(山田太一)

(2020年7月30日朝刊掲載)

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