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被爆証言映像 平和祈念館へ 広島創価学会が寄贈

 広島創価学会(広島市東区)は31日、平和推進活動の一環で長年収集してきた被爆体験の証言映像などの資料164点を、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(中区)へ寄贈した。

 会員が1981~2005年に聞き取り、カセットテープやDVDに収めていた被爆者151人の肉声をデータ化した。広島創価学会はこれまで独自に証言集を発行してきたが、被爆者の高齢化で肉声に触れる機会が減っているとして被爆75年の節目に寄贈を決めた。同館は来館者が視聴できるよう準備を進める。

 この日、同館で寄贈式があり、塩出大作・総広島長が、資料を収めたハードディスクを久保雅之館長に手渡した。聞き取りに応じた被爆者の一人、増井健三さん(93)=中区=も同席し「隣近所と仲良くするのが平和への第一歩。私の思いを子どもたちに聞いてもらいたい」と願っていた。

(2020年8月1日朝刊掲載)

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