×

ニュース

ヒロシマ 鎮魂の炎 平和の灯のつどい

 被爆75年の原爆の日を前に、ろうそくの炎に鎮魂と核兵器廃絶の願いを込める「ヒロシマ平和の灯(ともしび)のつどい」が31日夜、広島市中区の平和記念公園であった。広島県内の12団体でつくる市女性団体連絡会議と市が共催し、約40人が参加した。

 午後7時、核兵器廃絶を求める署名運動などに取り組む広島地区の「高校生平和大使」の3人が、園内の「平和の灯」から採火。参加者は分火したろうそくを手に、原爆慰霊碑の周辺をゆっくりと歩いた。

 行進中は旧ソ連の核実験場があったカザフスタンの反核を訴える歌「ザマナイ」が流れた。しの笛奏者の梶川純司さん(68)=佐伯区=は「原爆を許すまじ」「青い空は」を演奏した。

 つどいは今年で22回目。先頭を歩いた連絡会議の山本紀子会長(80)は「灯火を一人一人のろうそくにつないだように、平和を願う思いを若い世代に語り継いでいかなければならない」と誓った。

(2020年8月1日朝刊掲載)

年別アーカイブ