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被爆の体験生徒に語る 宮島の井口さん 城山中で講演

 被爆者で宮島ユネスコ協会会長の井口健さん(81)=廿日市市宮島町=の講演会が7日、広島市佐伯区の城山中であった。井口さんは、全校生徒約260人や保護者を前に、被爆体験や平和への願いを伝えた。

 井口さんは14歳の時、爆心地から約1・5キロの西区の工場で被爆した。「建物の下敷きになって気を失った。火の手が近づいて目が覚め、必死に逃げた」などと当時の状況を振り返った。23カ国で体験を語ったことも紹介し「ヒロシマを繰り返してはならない。みなさんに世界の非核化の担い手になってほしい」と訴えた。

 3年山本翼君(14)は「今の自分と同い年で被爆した井口さんの体験は胸に迫った。自分たちで平和な世界を築きたい」と力を込めた。(神下慶吾)

(2013年6月8日朝刊掲載)

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