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83ヵ国とEU 式典参列予定 コロナ影響で10ヵ国減

 広島市は4日、中区の平和記念公園で6日に営む平和記念式典の海外からの参列予定者を発表した。83カ国と欧州連合(EU)の代表者が出席する。新型コロナウイルスの影響などで、7月10日の前回発表時から10カ国減った。参列できない国家元首たち17人からビデオメッセージが寄せられ、会場で放映する。

 当初出席を予定していた93カ国のうち、アルジェリアやシンガポールなど15カ国が欠席する一方、新たに5カ国から出席の連絡があった。調整中だった米国はニコラス・ヒル首席公使が出席する。

 会場にモニターを置き、オーストリアやロシアなど10カ国の大統領や外務大臣、5国際機関の事務局長たち、姉妹・友好都市の2市長の計17人がメッセージを発信。式典前に約1時間放映する。

 被爆者や遺族を含む全体の参列者は805人の予定で、例年の1割に制限する。招待者以外は式典に参列できない。市は会場周辺の密集や密接など「3密」を避けるため、式典への来場自粛を呼び掛けている。

(2020年8月5日朝刊掲載)

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