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「核廃絶 趣旨踏まえる」 菅氏 式典首相あいさつで説明

 菅義偉官房長官は4日の記者会見で、広島原爆の日の6日と、長崎原爆の日の9日の両式典に出席する安倍晋三首相のあいさつについて「唯一の戦争被爆国として広島と長崎の悲劇を二度と繰り返させないという決意や、核兵器のない世界の実現に向けた決意を表明するという式典の趣旨を踏まえたものになるだろう」と説明した。

 核軍縮を巡る国際情勢に関しては「各国の立場の相違が拡大している」と改めて分析。日本政府としては「現実の安全保障上の脅威に適切に対応しながら地道に、現実的に核軍縮を前進させる道筋を追求していく方針だ」と述べた。

 安倍首相が両被爆地の式典に出るのは8年連続で、第1次政権時代の2007年を含め9回目となる。広島では式典に参列した後、「被爆者代表から要望を聞く会」に出席する。(下久保聖司)

(2020年8月5日朝刊掲載)

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