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[コロナ禍の8・6] アートから考える平和 式典開始前から番組配信

 世界各国の音楽や美術作品を24時間限定で配信する番組「平和と美術と音楽と」が6日、インターネットで配信される。芸術を通じて平和を考える市民団体の実行委員会が企画。広島市中区で開かれる平和記念式典の中継をはじめ、広島の音楽家や米国の芸術家たちの活動をリレー形式で配信し、広島、長崎両被爆地の市長インタビューも盛り込む。

 式典開始前の午前7時半にスタート。式典中継に続き、広島市出身のソプラノ歌手中川詩歩さん(33)や安佐北区のビオラ奏者沖田孝司さん(62)たちが、ピアニストで作曲家の林晶彦さん(65)=東京=が今回のために作った2曲を含む3曲を生演奏する。松井一実市長と長崎市の田上富久市長も10~15分程度出演する。

 基町高(中区)の生徒が描いた「原爆の絵」や、地中海の島国で南北に分断されているキプロスの子どもたちが描いた水彩画など、世界17都市から寄せられた作品も流す。米国を中心に活動する芸術家や音楽家も活動をPRする。

 主催するPeace Art Project in ひろしま実行委は「世界のアートを通し、平和や安らぎについて考えてほしい」としている。実行委☎090(7540)8975。(寺本菜摘)

(2020年8月5日朝刊掲載)

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