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アジア版NATO言及 石破氏講演 安全保障再構築訴え

 自民党の石破茂幹事長は6日、自身に近い党所属議員でつくる「無派閥連絡会」の会合で講演し、「将来的にはアジア版北大西洋条約機構(NATO)みたいなものをつくることも考えなければならない」との認識を示した。

 国会内であった会合には約40人が出席。石破氏は、国防費削減の長期化が不可避な情勢の米国、急速な軍拡を進める中国を挙げ、「米国を核にして放射線状に同盟が伸びる現状から、ネットワーク型の同盟に変えなければアジア地域のバランスは保てなくなる」と指摘。米国を中心にアジア地域の安全保障環境を再構築する必要性を訴えた。

 集団的自衛権の行使容認をめぐっては「ある意味政治家としての悲願で、安倍晋三首相とも一致している。首相の下で成就させるためには、いかなることもしたい」と述べ、首相を全面支援する意向を表明。慎重姿勢を崩さない公明党について「有事法制などでも、何とか一致点を見いだしてきた」と理解を得る努力を続ける考えを示した。(城戸収)

(2014年3月7日朝刊掲載)

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