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原爆で消えた憩いの風景 広島市小網町 戦前の写真

 劇場やカフェが並び、戦前は華やかな歓楽街だった広島市小網町(現中区)。1935年ごろからその一角で祖父母が「カフェー ツシミ」を経営していた山本正一さん(80)=安佐南区=が2年前、母の遺品を整理していて当時の写真などを見つけた。

 女性スタッフと談笑するしゃれた装いの男性、仲間と宴会を楽しむ学生たち…。爆心地から1㌔圏内にあった街は、原爆で瞬く間に壊滅し、かつての街の面影はほとんど残っていない。山本さんが近く市公文書館に寄贈する写真などは、貴重な当時の風俗の記録でもある。(桑島美帆)

(2019年3月27日セレクト朝刊掲載)

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