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連載 被爆70年

平和首長会議 加盟都市からの平和メッセージ 海外③

ロシア(Russia)

ユジノサハリンスク(Yuzhno-Sakhalinsk)

セルゲイ・ナドサーディン(Sergey Nadsadin)

 ユジノサハリンスク市は、ロシアの多くの都市と同様、戦争の痛みと苦しみに耐えてきました。それだけに、特別な敬意をもって平和首長会議の活動を支持します!

 数え切れない人命を奪い、多くの都市を破壊した悲劇の記憶を継承することは、同時代を生きる私たち全ての神聖な義務です。核兵器の使用がもたらした世界史の暗黒のページは、私たちの地球の魂に癒えない傷として永遠に残ることでしょう。人類が再び恐ろしい過ちを犯すことなく、将来の世代のために都市や国々の平和を保つべく、私たちは努力を結集しなければなりません。

ロシア(Russia)

ボルゴグラード(Ⅴolgograd)

アンドレイ・コソラポフ(Andrey Kosolapov)

 ボルゴグラードの全市民にとって、平和と軍縮のテーマは、市民の暮らしの中で特別な関心事です。わが市は戦争のあらゆる恐怖に耐え、廃虚からよみがえりました。それ故に、ボルゴグラード市民は、国々や人々の関係に何が起きているのかを知ることに無関心ではいられないのです。ソ連のスターリングラード(現ボルゴグラード)と英国のコベントリーは、国際的な姉妹都市運動を最初に始めた都市の仲間です。今のボルゴグラードは、自治体の活動における民間外交の理念を最も積極的に体現している都市の一つです。

 平和首長会議や、その他の国際機関との協力の経験に触発されて、ボルゴグラードは、新たなレベルで平和創造の取り組みを展開できるよう、民間外交の“首都”としての地位を取り戻す構想を提案しています。

スペイン(Spain)

マンリュウ(Manlleu)

ペラ・プラット・ボッシュ(Pere Prat Boix)

 全ての人々の心と精神に平和が宿っていることを、マンリュウ(カタルーニャ地方)から願っています。あらゆる人々に、爆弾ではなく、食べ物と平和、そして幸福がありますように!!!

スイス(Switzerland)

モントルー(Montreux)

ローラン・ヴェルリ(Laurent Wehrli)

 二度とあってはならない!B29爆撃機「エノラ・ゲイ」のロバート・ルイス副操縦士は、きのこ雲を見て叫びました。「神よ、われわれは何をしてしまったんだ?100年生きたとしても、この数分を忘れないだろう」と。その恐るべき数分間は、常に私たちの心の中にあります。世界中の誰もがこの恐怖を再び味わうことのないように願っています。

トルコ(Turkey)

マルディン(Mardin)

フェブルニエ・アクヨル=アカイ(Ms.Februniye Akyol Akay)

アフメット・トゥルク(Mr.Ahmet Turk)

 全ての人にとって、生きる意義は幸福追求にあります。世界中のほぼ全ての地域で、人々は悲劇を経験してきました。それ故に私たちはみな、なぜ戦争や紛争が起きるのか、平和な世界がどれほど大切であるかをよく知っています。私たちの目標は、世界の全ての地域において平和ときょうだい愛が強まるように、絶対的な協調に置かれるべきです。広島で起きたような暴力や戦争、人類の悲劇を忘れず、公的、社会的にその惨禍を意識するたびに、よりよい世界を目指してともに努力しようと私たちは確信させられます。核兵器に反対するグローバルな連帯は重要な支柱です。

英国(the United Kingdom)

グラスゴー(Glasgow,Scotland)

セイダイ・ドケルティ(Sadie Docherty)

 国際協力の長い歴史をもつグラスコーは、広島の人々とともにあります。私たちは、20年以上にわたり、非核宣言自治体運動と連携してきたことを誇りに思っています。1945年の広島の被災写真は、今なお私たちに衝撃を与えます。

このような恐ろしい出来事が決して繰り返されることのないよう、私たちはともに、国と国との絆を築き、平和を追求し続けなければなりません。

英国(the United Kingdom)

セント・アサフ(St.Asaph)

ピ-ター・スコット(Peter Scott)

 広島にあれほどの壊滅的な影響を与えた、1945年の人類初の原爆投下から70年を迎えるにあたり、セント・アサフ市議会は、核兵器廃絶および人々が平和と調和の中で生きられる世界のためのキャンペーンを全面的に支持します。

米国(the United States)

ボストン(Boston)

マーティン・ウォルシュ(Martin J.Walsh)

 私たちは兄弟姉妹として、紛争を解決するために非軍事的な方法を探るべきであり、またそうできるのです。私たちは、互いに交流し、学び合うことで、共に人類の一員であるということを想起し続けるべきです。非暴力による解決は、常にたやすいわけではありませんが、人命の尊厳に敬意を払う解決方法を見いだすために、たゆまぬ努力をする責任を互いに負っています。

米国(the United States)

シンシナティ(Cincinnati)

ジョン・クランリー(John Cranley)

 世界が核戦争の残虐さに直面してから70年がたちました。癒やしの70年であり、成長の70年でもありました。私たちはそれぞれ今日までの日を迎えましたが、ともに手を携え、さらにずっと先へ進むことができると信じています。よりよい人類社会に向けて互いに全力を傾けることにより、無実の人々の命を奪うこのような悲劇が、再び起きることのないように食い止めましょう。

台湾(Taiwan)

台北(Taipei)

柯文哲(Ko Wen-Je)

 70年前、原子爆弾が広島に投下されました。4年前、2011年の東日本大震災と津波によって、「福島核災害」が引き起こされました。私たちは過去から学び、核エネルギーがもたらす潜在的な脅威について理解すべきだと思います。

 経済成長を促進し続ける一方で、どのような環境を子どもたちに残していくかについてもよく考えなければなりません。