×

ニュース

露の自制 強く求める 広島選出の国会議員ら

 ウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会議員に向けてオンライン演説をした23日、被爆地広島の議員たちは、ロシアによる核兵器使用を心配する大統領に心を寄せた。

 広島の被爆2世で、岸田政権で核軍縮・不拡散問題などを担う寺田稔首相補佐官(広島5区)は「核使用が現実味を帯びている」と受け止めた。ロシアの核関連施設への攻撃による放射性物質の飛散を懸念するゼレンスキー氏の発言にも反応。「影響は計り知れない。ヒロシマ、ナガサキを知る日本としては、これ以上の核被害を避けるようロシアに訴える」と話した。

 広島市安佐南区に居を構える公明党の平林晃氏(比例中国)は、ロシア軍が占拠したチェルノブイリ原発の状況を危ぶむ。広島の被爆者が苦しむ健康被害を念頭に「放射線の影響は長く続く。ロシアには自制を強く求める」と強調した。

 立憲民主党の森本真治氏(参院広島)は「日本も国際社会と連携し、ウクライナからの難民受け入れなどの人道支援に一層力を入れていかねば」と話した。(樋口浩二、中川雅晴、口元惇矢)

(2022年3月24日朝刊掲載)

ヒロシマも停戦切望 ゼレンスキー大統領 演説 過去の原発事故が脅威に/日本がリーダーシップを

年別アーカイブ