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[2023広島サミット] あと300日 平和追求 歴史的会議に 世界へ決意 どう発信

 来年5月19~21日に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)の開幕まで23日で、あと300日となった。初めての被爆地開催だ。核兵器を持つ米国、英国、フランスをはじめ各国の首脳たちが、核兵器の脅威や平和の尊さに思いを巡らせる歴史的な会議となり得る。要人警護や歓迎ムードの醸成などを巡り、国と地元は調整を進める。

 地元選出の岸田文雄首相が「核兵器の惨禍を人類が二度と起こさないとの誓いを世界に示す」と強い決意を示す広島サミット。ウクライナに侵攻したロシアが核兵器で威嚇する中、ヒロシマからどんなメッセージを発するか注目される。

 地球温暖化やデジタルセキュリティー、物価高など、現代的でグローバルな課題が山積する。テーマ設定などを担うのは政府が外務省内に今月置いたサミット事務局だ。各国首脳による原爆資料館(中区)訪問や被爆者との面会に向けた検討も進める。

 おもてなしや広島のPRなどを巡り、地元官民でつくる「広島サミット県民会議」も知恵を絞る。加えて国との連携が重要なのは要人警護だ。過去6回の日本開催サミットと比べても厳戒態勢が予想される。(田中美千子)

(2022年7月23日朝刊掲載)

2023広島サミット あと300日 被爆地で探る未来 官民一体で準備へ

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