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社説・コラム

『記者のつぶやき』 サミットでも食PRを

 米ニューヨークを訪れている岸田文雄首相。現地時間の21日夜、各国首脳との会談後、駆け付けたのは日本食の魅力を発信する農林水産省主催のレセプション会場だった。疲れの色を見せず、地元広島の日本酒「賀茂鶴」を手に「乾杯!」の発声。現地メディアで埋まった会場は沸いた。

 和牛にホタテ、日本茶、イチゴ…。スピーチでは人気の日本産食材の米国出荷を目指すと意気込み、拍手を浴びた。林芳正外相らと和牛のすき焼きなどが味わえるブースも回り、関係者と談笑を重ねた。「食」は人との距離を縮める潤滑油だと改めて痛感した。

 来年5月には広島市で先進7カ国首脳会議(G7サミット)を主催する。各国要人や報道関係者へ、日本各地の食材をアピールするチャンスとなる。人々の記憶に残る食をいかに提供するか、知恵を絞ってもらいたい。(ニューヨーク樋口浩二)

(2022年9月23日朝刊掲載)

CTBT発効へ声明 首相主催 初の首脳級会合

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