×

ニュース

[2023広島サミット] 平和の地 SDGs発信 開催まで200日 イベント計画

福祉や教育 道筋探る

 来年5月19~21日に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)まで200日となった。政府は歴史的な被爆地開催に合わせ、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)をテーマとしたサイドイベントを開く方針を固めた。健康や福祉、良質な教育の確保など地球規模の課題を話し合うには、ベースとなる平和を重んじる地が最適だと判断。国連が15年計画の進み具合を検証する「中間年」にも当たる。

 新型コロナウイルス禍を踏まえた保健医療の在り方や良質な教育、ジェンダーなどの各分野で、G7の閣僚級や有識者、市民らが目標達成の道筋を探るイベントを想定する。2023年度政府予算の概算要求で外務省が事業費4千万円を計上している。

 SDGsは17の分野にわたり、15年の国連サミットで採択された。16~30年の15年計画で、折しも広島サミットが開かれる来年は国連が進み具合を検証する時期と重なっている。

 岸田文雄首相は外相時代の17年、SDGs達成に向けた国連の閣僚級会合で演説。特に途上国の取り組みサポートを訴え、教育や保健、防災などの分野を中心に総額10億ドル規模の支援を表明した経緯もある。

 G7はSDGsを大きな使命と捉えており、ことし6月のドイツ・エルマウサミットでも気候変動対策など地球規模の課題解決に向けた協力を確認した。(樋口浩二)

(2022年10月31日朝刊掲載)

2023広島サミット あと200日 世界に伝えたい広島 読者の意見は?

年別アーカイブ