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広響音楽監督 アルミンクさん オーストリア出身 下野さんは桂冠指揮者に

 広島交響楽団の次期音楽監督に、オーストリア出身の指揮者クリスティアン・アルミンクさん(51)=写真=が就任することが14日、決まった。任期は2024年4月から5年間。現音楽総監督の下野竜也さん(52)は24年3月までで任期を終え、その後は桂冠(けいかん)指揮者に就任する。

 広響事務局がこの日広島市中区であった理事会後に発表した。歴代8人目となる広響音楽監督に外国人指揮者が就任するのは初めて。

 アルミンクさんはウィーンの出身で、欧州の楽団で首席指揮者や音楽監督を歴任。03~13年に新日本フィルハーモニー交響楽団(東京)の音楽監督を務め、日本のクラシック音楽ファンに人気がある。広響とは14年8月、広島市での「平和の夕べ」コンサートで初協演。下野さんの希望を受け17年4月から広響首席客演指揮者を務めている。

 下野さんは17年4月に秋山和慶・現終身名誉指揮者に代わって音楽総監督に就任。広響を率いる傍ら地元の次世代の小学生らに演奏を届ける活動にも尽力してきた。一連の貢献に対し、広響初となる桂冠指揮者の称号が贈られる。(西村文)

(2022年12月15日朝刊掲載)

広響音楽監督にアルミンク就任へ 手を取り合って高みへ 多様性満ちた音楽届ける

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