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はだしのゲン教材削除 判断「教委の責任」 文科相

 漫画「はだしのゲン」を広島市教委が平和学習の教材から削除する方針は17日、中央政界でも議論を呼んだ。永岡桂子文部科学相は衆院予算委員会で「補助教材は教育委員会や校長がその責任の下、有益、適切な内容を決めるもの」との認識を示した。松野博一官房長官は記者会見で「戦争の悲惨さを感じた」と過去に読んだ感想を口にした。

 予算委で平和教材から外れた経緯について問われた永岡氏は「報道で承知しているが、詳細は把握していない」として具体的な言及を避けた。一般論と断った上で「地域や学校、児童生徒の実態に応じて決めるもの」と答えた。

 質問した立憲民主党の柚木道義氏は「戦争や原爆の悲惨さを伝える教育が薄まっている印象を与えないようにしてほしい」と注文を付けた。

 広島市教委は「漫画の一部を教材としているため、被爆の実態に迫りにくい」などと説明している。永岡氏は会見で「必要に応じて分かりやすさの観点から、漫画が用いられることについて否定されるものではない」と述べた。(山本庸平、中川雅晴、樋口浩二)

(2023年2月18日朝刊掲載)

「漫画だから」悲惨さ伝わる はだしのゲン教材削除に波紋 広島市教委 説明分かりにくく

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