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[広島サミット5・19~21] 「核不使用・削減 共に訴える」 開催まで1週間 岸田首相に聞く

途上国と連携 意欲

 岸田文雄首相は、広島市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)まで1週間となった12日、中国新聞のインタビューに答えた。ウクライナに攻め込んだロシアが核兵器による威嚇を続ける中、被爆地で初めて開くサミットでは「核兵器不使用の歴史」や「核兵器の数を減らす動き」を重視する共同メッセージを出す考えを強調。気候変動など地球規模の課題解決に向け、新興国・途上国と力を合わせる重要性も説いた。(樋口浩二)

 核兵器のない世界を目指す首相は「世界の平和を希求する広島にG7首脳が集まって対話する意味は大きい」と強調。ロシアが核軍縮・不拡散の流れに水を差していることに触れ、自らが議長を務める広島サミットは「核なき世界への機運を再び盛り上げる場にしたい」と訴えた。

 G7の共同メッセージは核兵器の不使用継続や核戦力の透明性向上など、自ら唱える「ヒロシマ・アクション・プラン」をベースにしたいとの意向を示した。

 エネルギーや保健、開発などの課題解決には「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国との連携が欠かせないとし、G7として「どう貢献、協力できるか議論したい」と話した。

 米連邦政府の借入限度額引き上げを巡る協議が長期化した場合、バイデン米大統領がオンライン参加となるとの見方もある。首相は「米国の判断」としながらも、「今のところ日本は迎えることを予定している」とした。

(2023年5月13日朝刊掲載)

[広島サミット5・19~21] 首相インタビュー 詳報 「平和への発信 広島でこそ」

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