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[核兵器禁止条約 第2回締約国会議] 「核の傘」依存の3国 豪・独・ノルウェーは参加

 米ニューヨークの国連本部で27日に始まる核兵器禁止条約の第2回締約国会議に、核兵器を持たず、米国の「核の傘」に依存するオーストラリア、ドイツ、ノルウェーがオブザーバー参加することが20日、分かった。同じ立場で参加を見送る日本と異なり、議論には積極的な姿勢を示している。

 非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))が各国の参加状況をまとめた。オーストラリアは米国と同盟を結び、ドイツとノルウェーは北大西洋条約機構(NATO)に加盟。3カ国とも米国の核兵器に安全保障を頼り、禁止条約への署名、批准をしていないが、2022年6月の第1回会議に続いて参加を決めたという。

 うちオーストラリアのアルバニージー首相は18年、自らの提案で当時野党だった労働党の公約に禁止条約の批准を盛り込んだ。ドイツは禁止条約がうたう「核被害者の支援、環境の修復」に協力する意向を繰り返し表明している。

 ICANによると、他にも複数のNATO加盟国が参加に向けて調整を進めているという。(宮野史康)

(2023年11月21日朝刊掲載)

[核兵器禁止条約 第2回締約国会議] オブザーバー参加見送り 政府 被爆者の思いと溝

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