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被服支廠 国重文に指定 有効利用に期待の声

 旧陸軍被服支廠が国の重要文化財になった19日、保存と活用を訴えてきた自民党の議員連盟メンバーや、関係省庁のトップから有効活用に期待する声が上がった。

 「被爆者救済と核兵器廃絶推進議員連盟」は、重文指定を記念した報告会を東京都内のビルで開いた。事務局長の平口洋氏(広島2区)は「非常にうれしい」と歓迎した上で、多くの人が訪れる活用策が望ましいと強調。「まずは建物の一部でも見学できるコースを作るべきだと思う」と提案した。

 元軍縮大使の猪口邦子参院議員は「次世代に被爆の実相を伝える場とするため、活動していく」と決意を新たにした。

 盛山正仁文部科学相は閣議後会見で「地元が適切に保存し、(建物の)価値を多くの方々に伝えるような活用を期待している」と述べた。広島県や広島市による議論の動向を注視する考えも示した。(樋口浩二、山本庸平)

(2024年1月20日朝刊掲載)

被服支廠 国重文に指定 耐震改修の費用 補助金活用可能

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