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高木彬子さん死去 99歳 アンデルセン 夫と創業

 パン製造販売アンデルセングループの持ち株会社アンデルセン・パン生活文化研究所(広島市中区)相談役、高木彬子(たかき・あきこ)さんが6日、老衰のため広島県内の自宅で死去した。99歳。中国・大連生まれ。12日、同社が発表した。葬儀は近親者で行った。同社は後日、お別れの会を開く。

 1943年、現在の韓国ソウルにあった旧京城第一高等女学校卒。広島市に原爆が投下されて間もない48年、夫の故高木俊介さんと「タカキのパン」を現在の南区で創業した。51年に株式会社化し、62年にタカキベーカリーへ社名を変更。67年、今の中区本通の被爆建物を購入し、広島アンデルセンをオープンした。現在、国内外にアンデルセン52店、リトルマーメイド271店を展開している。

 持ち株会社化した2003年から現職。09~13年、広島商工会議所女性会の会長を務めた。パン食文化を地方都市からけん引したとして、13年に中国文化賞を受賞した。

広島からパン文化発信 高木彬子さん死去 関係者ら悼む

(2025年2月13日朝刊掲載)

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