教皇フランシスコ 死去 平和外交 核廃絶訴え 「戦争に原子力使用 犯罪」
25年4月22日
「戦争のために原子力を使用することは、現代において犯罪以外の何ものでもない」。ローマ教皇フランシスコは2019年11月24日に訪れた被爆地広島で演説し、核兵器も戦争もない世界の実現へ、強いメッセージを発した。
広島市中区の平和記念公園で午後6時40分から「平和のための集い」が開かれ、約2千人が参加した。教皇は宗教者の代表や信者、被爆者たちと言葉を交わし、原爆慰霊碑に献花。参加者全員と原爆犠牲者へ祈りをささげた。
被爆者の証言を聴いた後、慰霊碑を背に約14分間演説。核兵器の保有も使用も倫理に反するとし、「核戦争の脅威で威嚇することに頼りながら、どうして平和を提案できるのか」と訴えた。「記憶し、共に歩み、守ること。この三つには平和となる真の道を切り開く力がある」とも語り、被爆の惨禍を次世代へ伝える大切さを説いた。
記帳では、英語で「命の神が、(私たちの)心を、平和と、和解と、兄弟愛へと変えてくださるよう祈ります」と書き残した。(岡田浩平)
(2025年4月22日朝刊掲載)
「平和の遺志継ぐ」誓う被爆者 教皇フランシスコ 死去 19年訪問 広島で悼む声
広島市中区の平和記念公園で午後6時40分から「平和のための集い」が開かれ、約2千人が参加した。教皇は宗教者の代表や信者、被爆者たちと言葉を交わし、原爆慰霊碑に献花。参加者全員と原爆犠牲者へ祈りをささげた。
被爆者の証言を聴いた後、慰霊碑を背に約14分間演説。核兵器の保有も使用も倫理に反するとし、「核戦争の脅威で威嚇することに頼りながら、どうして平和を提案できるのか」と訴えた。「記憶し、共に歩み、守ること。この三つには平和となる真の道を切り開く力がある」とも語り、被爆の惨禍を次世代へ伝える大切さを説いた。
記帳では、英語で「命の神が、(私たちの)心を、平和と、和解と、兄弟愛へと変えてくださるよう祈ります」と書き残した。(岡田浩平)
(2025年4月22日朝刊掲載)
「平和の遺志継ぐ」誓う被爆者 教皇フランシスコ 死去 19年訪問 広島で悼む声