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ナイターで平和発信 新球場で9月15日

■記者 村島健輔

 広島市南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)で9月15日にある広島東洋カープ対中日ドラゴンズ戦が、核兵器廃絶や世界平和への願いを発信する「ピースナイター」となる。観客に協力を求め、緑色のポスターでスタンドを染める。

 生協ひろしま(廿日市市)とカープ球団、広島平和文化センター、中国新聞社が主催する。原爆ドームと球場の絵柄をあしらった緑色のポスター3万枚を用意。入場する全員に配り、三回と五回のイニング終了時に一斉に掲げてもらう。

 ポスター裏面には、ノーベル平和賞受賞者17人が中国新聞を通じて発表した 「ヒロシマ・ナガサキ宣言」 全文を掲載。五回終了時には宣言の要旨や17人の顔写真を球場内の大型ビジョンにも映す。

 また内野2階の自由席シート3段分を使い、そろいの緑色のTシャツで横並びに着席。原爆ドームと同じ高さ25メートルの「ピースライン」を表現する。カープ選手は、球場とドームを組み合わせた図柄のワッペンをユニホームの袖に着ける。

 開門は午後3時、試合開始は6時。生協ひろしまの横山弘成専務理事(49)は「復興の象徴だった旧市民球場と同様に、新球場を平和のシンボルにしたい」と協力を呼び掛けている。

(2009年8月26日朝刊掲載)

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