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ラモス・ホルタ東ティモール大統領が講演 被爆地で19日

■記者 吉原圭介

 中国新聞社は19日、広島県を訪問するジョゼ・ラモス・ホルタ東ティモール大統領を招き、県民・市民との対話の集いを開く。東ティモールの民族自立に尽力し、1996年のノーベル平和賞を受賞した大統領が被爆地で、核兵器廃絶や平和構築への思いを語る。

 「ラモス・ホルタ大統領との対話~核兵器廃絶と平和構築を目指して」は19日午後6時から、広島市中区の原爆資料館東館メモリアルホールで開催する。大統領が講演に続き、被爆者や大学生らと壇上で意見交換する。湯崎英彦知事と秋葉忠利市長がコメンテーターとして同席する。

 東ティモールは2002年にインドネシアから独立。ラモス・ホルタ氏は2007年、第2代大統領に就任した。昨年5月、核兵器のない世界に向けノーベル平和賞受賞者17人が連名で中国新聞を通じて発表した「 ヒロシマ・ナガサキ宣言 」に署名している。

 広島訪問を前に大統領は「原爆犠牲者、被爆者の方々に敬意を表します。原爆による破滅的破壊から私たちが学んだ教訓は、世界からすべての大量破壊兵器をなくすための真摯(しんし)な取り組みの原点になっています」とのメッセージを中国新聞社に寄せた。

 入場無料。聴講希望者は往復はがきに名前、年齢、電話番号を書き、返信面のあて名にも住所と名前を記入して〒730―8677広島市中区土橋町7の1、中国新聞社ヒロシマ平和メディアセンターへ。締め切りは15日必着。定員250人で、応募多数の場合は抽選する。センターTel082(236)2805。

(2010年3月8日朝刊掲載)

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