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ヒロシマ・アピールズポスター完成 平和の願い1枚に凝縮

■記者 岡田浩平

 今年の「ヒロシマ・アピールズ」ポスターが完成、作者のグラフィックデザイナー青葉益輝さん(69)=東京都渋谷区=が1日、広島市役所で発表した。「PEACE」のスタンプを多くの人に押してもらう手法。一人一人の心に平和をはぐくむ大切さを表現した。

 題は「市民参加のスタンプポスター」。デザイナー仲間や平和運動関係者らを通じて広く協力を依頼。それぞれが用紙の好きな場所に字体や大きさが微妙に違う30種余りのスタンプを押し、パソコンで合成した。太陽のようにも見える丸を浮かび上がらせ、その下には、きのこ雲の写真と「NO」の文字。青葉さんは「平和を共同制作する責任を持つ意味を込めた」。

 ポスターは広島国際文化財団(山本信子理事長)と日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の共同制作で、11作目。B1判で3500枚刷り、市に寄付したほか原爆資料館(中区)や市内の主要書店などで1050円で販売する。5-10日に旧日本銀行広島支店(中区)で歴代作品などが展示される。

(2008年8月2日朝刊掲載)

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