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原爆記録写真

写真で知る原爆

1945年8月6日午前8時15分、米軍が投下した原爆は広島市上空600メートルでさく裂し、街は壊滅した。無差別殺傷兵器の名の通り、おびただしい人数の市民が犠牲になった。たった一発の原爆が何をもたらしたのか―。その無言の「証言者」が、被爆後の市内を捉えた写真の数々である。広島、長崎で調査団や軍関係者、一般市民が惨状をカメラに収めていた。2021年4月には元中国新聞社カメラマン松重美人さん(1913~2005年)撮影の写真ネガフィルム5点が、きのこ雲の下の市民を被爆当日に記録した唯一の現存写真として、広島市の重要有形文化財に指定された。原爆被災写真のネガが市の文化財に指定されるのは初めてのことだった。

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08年1月3日
ヒロシマの記録 原爆写真の撮影者たち 惨状刻む「無言の証言」
08年1月3日
原爆写真 57人が2571枚 1945年8月6日-年末に撮影 資料館、1819枚保存
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