×

ニュース

竹島上陸「水差す印象」 韓国駐日大使 タイミングを指摘

 韓国の姜昌一(カン・チャンイル)駐日大使は18日、米国であった日米韓の外務次官協議の直前に、韓国警察庁長官が島根県の竹島(韓国名・独島(トクト))へ上陸したことについて「タイミングとして、少し水を差したような印象も感じている」と述べた。中国新聞のインタビューに答えた。

 姜氏はこの日、広島市を訪問。まずは「独島は国民にとって命のような島。韓国固有の領土だ」と主張。「日本は日本の領土と主張しており、微妙な問題だ」と指摘した。

 その上で、今回の警察庁長官の上陸は、17日の外務次官協議の前で「外交当局同士での協議をしている最中に、微妙な問題でもあるこの島に行ったということは、少し水を差したような印象も感じている。困惑している」などと述べた。

 また「行ったことそれ自体ではなく、タイミングの問題だったと思う」と指摘。「お互いがあまり過敏な反応を示さない方がいい」とも言及した。

 韓国の警察庁長官の竹島上陸を巡っては、日本側が「不適当」と米国に伝達。北朝鮮の核・ミサイル問題などを議論した日米韓3カ国協議後の共同記者会見が中止となり、両国関係の改善がさらに遠のく事態となっている。(高本友子)

(2021年11月19日朝刊掲載)

「核問題 日韓で努力を」 韓国大使 本紙インタビュー 岸田政権下 関係改善に期待

平和公園訪れ 慰霊碑に献花

年別アーカイブ