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[核兵器禁止条約 第2回締約国会議] 政府 参加見送り表明 「保有国関与に努力」継続

 政府は22日、米ニューヨークで27日から12月1日まである核兵器禁止条約の第2回締約国会議へのオブザーバー参加を見送ることを正式に表明した。昨年6月の初回会議と同じ対応で、核兵器保有国が条約に加わっていない点を理由に挙げた。

 外務省の小林麻紀・外務報道官が記者会見で質問に答えた。条約に核保有国が署名・批准しない現状では「核兵器のない世界への道筋は立っていない」と説明。日本は被爆国として「(条約に)核保有国を関与させる努力」を続けるとした。

 日本と同じく米国の「核の傘」に依存する国々ではオーストラリアやドイツ、ノルウェーがオブザーバー参加する。小林氏は「他国の対応ぶりへのコメントは控える」とした。(樋口浩二)

(2023年11月23日朝刊掲載)

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