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[核兵器禁止条約 第1回締約国会議] 宣言評価 踏み込まず 官房副長官「コメント控える」

 木原誠二官房副長官は24日の記者会見で、核兵器禁止条約の第1回締約国会議が核兵器廃絶に向けた即時行動を求め、欧米の「核の傘」に依存する国々を批判するウィーン宣言を採択したことに関し「わが国は会議に参加していないのでコメントは控える」とした。

 核の傘の下にある日本などの国々が「核への依存を減らす真剣な取り組みを行っていない」と指摘した宣言についての評価に木原氏は踏み込まず「承知している」と述べるにとどめた。

 同時に、岸田文雄首相(広島1区)が出席する8月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に触れ「意義ある成功を収められるよう全力を尽くす」と強調。「唯一の戦争被爆国として、核兵器のない世界に向けて現実的な取り組みを進めたい」と語った。(樋口浩二)

(2022年6月25日朝刊掲載)

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