「ひろしま神楽」の継承、創造を目指す人たちを取り上げ、農村から都市に波及した伝統芸能の盛り上がりを伝えてきた。次世代に舞い継ぐためには今後、何が必要なのか。シリーズの締めくくりにあたり、県内外の有識者五人に魅力や課題、あるべき姿を提言してもらう。(岡本玄)
農村に根を張り、芸北地方から国内外へ飛躍する「ひろしま神楽」。そのうねりは、発祥地である島根県の石見神楽を巻き込むなど、新たな舞台を模索している。豊作を祝う伝統の舞はどこへ向かうのか。原点を見つめ直し、再出発を目指すルネサンス(再生)の胎動にその糸口を探る。(岡本玄)
派手な演出が施されるようになった「ひろしま神楽」は、農村の特色を生かしたビジネスチャンスにも発展してきた。神楽を仕事にするプロの支えで舞台が洗練される一方、「伝統芸能を金にするな」との批判も根強くある。悩みを抱えつつ、神楽で花を咲かせようとする人々の試みを伝える。(岡本玄)
「ひろしま神楽」は今も、農村の暮らしや農業と分かちがたく結び付いている。過疎や高齢化に悩まされながらも地域が支え、継承、発展してきた証しでもある。遺伝子に組み込まれたかのように底力を発揮し続ける営みを、田植えが終わった農村から報告する。(岡本玄)
農村の住民が繰り広げる「ひろしま神楽」に、新たな潮流が生まれている。都市を中心にした新たなファンの世界だ。インターネットの普及に合わせ、性別や年齢、地域を超えた応援の輪が広がる。神楽の魅力を自由に引き出し、楽しもうとする人々の今を伝える。(岡本玄)
「ひろしま神楽」が今、貴重な観光資源として注目を集める。県の観光キャンペーンの中心イベントとして昨秋、毎週末の公演を一カ月間、繰り広げ、多くのファンを引き寄せた。島根県の石見神楽を源流とし、時代に流されずに型を守る。一方で、演劇性の高い舞を究める。継承と創作。舞の流れを追った。(岡本玄)
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