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日本の原子力発電が揺れている。東京電力のトラブル隠し問題で昨年、国内の原子炉の三分の一に当たる十七基が停止。一時は「首都圏大停電」の恐れまで出た。反対運動や電力自由化の影響で巻(新潟県)、珠洲(石川県)原発と相次いで新規立地も断念に追い込まれた。今や電力供給の三分の一を占める原子力の将来像をどう描くべきか―。昨年連載した「欧米からの報告」に続き、経済発展とともに建設を急ぐ韓国や中国、東南アジア初の稼働を目指すベトナム、次世代原子炉を開発中の南アフリカなど、アジア・アフリカ各国の最新原子力事情を紹介する。
(編集委員・宮田俊範、写真も) |
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